2015年11月27日(金) NPO終活支援センター千葉 開設記念

「笑顔の終活セミナー」第二部  理事長 相澤友夫挨拶より抜粋

 

「人生の幕を閉じる準備をしましょう」という、従来の「終活」イメージをなんとか払拭したいと考えた末に、このNPOを立ち上げました。

ひと昔前ですと70、80歳代は、人生の幕を仕舞う年齢かもしれませんが、現代は超高齢化社会です。かくいう私も70歳を3つ越えていますが、すこぶる元気です。周りを見回しても、いろいろな地域や業界、さまざまな場面で活躍されている方、あるいは指導的な役割をされている方が多いのに驚きます。

ですから、このパワーをもっと広く世間のお役に立てることができるようにその仕組みを作るのが我々の使命だと思っています。

 

「終活」は、本来、楽しいこと、意義あることのはずです。

 

第一のキーワードは「元気な後ろ姿」。

私自身、70数年間を生きてきて、初めて見える景色があります。若い人の感覚では、70 歳といった年齢はまだまだ遠い先のことだと思っているでしょう。あるいは「ああはなりたくない」と反面教師として冷静に観察している若手がいるかもしれません。けれども70歳を過ぎると、働き盛りのときに見ていた風景とはまた違った風景が広がっている。つまりは「モノの見方」や「考え方」が変わってきます。

 

単なる語呂遊びと聞いていただいて構いませんが、高齢になると、朝起きて目覚めてから行くところがない人が多いと聞きます。行くところがある人は「今日行く者」=「教育者」です。朝起きて、今日は用事がないなという人もいらっしゃるでしょう。「今日、用がない」=「教養がない」人です。忙しく活動している人と、そうではない人に大きく分かれる社会がこれからの超高齢化社会なのです。

 

マスコミでお墓のことを取り上げるときは、決まって「自分の子どもに迷惑だけはかけたくない」という論調で終始します。我々が子どもの頃は親に喜んでもらおうとか、先生にほめられようとか、そして大きくなったら親に楽をさせてやりたいと思ってきました。親はいずれ子どもに迷惑をかける、面倒を見てもらうことになろうと思っていたはずです。でもそれこそが古来からの家族の姿です。

遺産相続も昔だったら兄弟仲良く、話し合って分配したものです。今は兄弟とはいえ一銭でも多くもらいたいということで、「相続」が「争う家族」という意味合いを込めた「争族」という人もいるのです。そのような世の中を作ったのは他でもありません、実は私たちの年代です。国や行政のせいではありません。

 

原因は何か? ひとつは親の働く姿にあります。

昔は職住接近で自分たちの目の前にいつも親の働く姿がありました。私たちの世代も」高度成長期を支えるべく必死に働きましたが、それは家から離れた職場でのこと。家族にはそれが見えません。誇りを持って額に汗して懸命に働く姿を、子どもに見せるという場面がなくなっています。休みの日は疲れているから子どもの前でもゴロゴロしている。子どもから見れば、だらしない親としか見えないですね。

せめて、これからは、子どもが「ああいう高齢者はいいな」と思わせるような、元気な後ろ姿を積極的に見せていきましょうよ。

 

第二のキーワードが「笑い」です。

このキーワードを「終活」に用いているところは、いまだ日本にはありません。高齢化しても、笑いながら生きる。楽しいから笑う、面白いから笑うという人は、当たり前過ぎて面白くない人間かもしれません。楽しくなくても笑う、面白くなくても笑う。笑うと、体の芯が暖かくなって、頭脳もシャープになってきて、その結果、猛烈に楽しくなるのです。生きる意欲が湧いてくるのです。

笑って楽しくなれば、元気になり、健康になる。健康を取り戻せば、まだまだ80、90歳と生きられます。そういう元気な仲間を増やしたいなあというのが、このNPOを作った大きな目的です。

「いきなりそういわれたって笑えないよ」という方はまだ未熟者かもしれませんよ(笑)。訓練、努力次第で、いつでもどこでも笑うことできるようになります。

 

親の元気な姿を見せることが、今、何よりも大切なのだということをご理解いただいた上で、さらに親が元気に笑っている姿を見せることができれば、まず家の中が変わってきます。そのような思いでこのNPO終活支援センター千葉を立ち上げました。是非、皆様方の実績と叡智をお貸しいただきたいと思います。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  2017年4月 29日 理事会にて 理事長のキーワード

学び を再開するきっかけに

笑い を入れて     縁 をつなぐ   一人一人の個性を集めて